だいこんおろし

舞台観劇の感想まとめです。ネタバレ有りです。(更新はまちまちです)

朗読劇『東京-品川心中-』

芸劇+トーク 朗読『東京』(第三回)
演目『品川心中』(古典落語より)
http://www.geigeki.jp/performance/theater075/theater075-03/

東京を読み 東京を語る
東京を舞台とし、東京を描く短編、戯曲、エッセイなどを二人の俳優が読み、
朗読後のトークで自分と東京を語る、<芸劇+トーク 朗読「東京」>第三弾。
東京で生まれ育った人にとってのわが街“東京”
外から来て東京に暮らす人にとってのわが街“東京”
それぞれの距離感で語られる“東京”と、読まれる物語から、
この町のさまざまな顔をご覧いただけます。
演出家に、若手気鋭の劇団「範宙遊泳」の演出 山本卓卓を迎え、
各回に個性豊かな出演者が揃いました。どうぞご期待ください!

企画監修 川本三郎

日程:2015年1月9日 (金)
会場:東京芸術劇場 シアターイース
演出:山本卓卓(範宙遊泳)

出演:橋本淳、宮菜穂子

トーク聞き手:川本三郎

 

 

今年初観劇。初シアターイースト。
東京芸術劇場池袋駅の地下からすぐ行けるので、楽ちんでいいですね!最近知りましたが(笑)
今年はたくさんの作品を観たいので25歳以下が買えるうちに!というのと、橋本淳さん目当て。
たぶん世迷言以来なのでだいぶご無沙汰ですね〜。映像では何度か拝見してますが。

安価チケットですが、席は選べるうえ、I列6番と下手通路横で見やすい席でした。
周りは若い人ばっかになるかなと思っていたら隣はご年配のおじさま。
他のお客さんもご年配だったり舞台とか普段みなそうなスーツの方とか。
演者目的そうな方はあまり居なくて普段とは違う空気感でした。
逆に若かったり着飾ってる人はそうなんだろうな〜と分かりやすかったです。
(人のこと言えませんが)

舞台上は赤い絨毯の上に豪華な椅子が一脚。
上手にモニターやカメラ等、下手はスクリーン。
演者二人の衣装も、橋本さんはスウェットの上下のようで、宮さんは赤いワンピースに赤いネイル。
江戸時代が舞台ですが洋風な美術でした。
二人共裸足なのが印象的。

古典落語の朗読劇、と言っても現代的な演出。
スクリーンやモニターを使ったり。
特に家を尋ねた時にモニターにアップで写るので、
大丈夫かな?!となりましたが、ふたりともキレイなお顔でしたw

お話はwikiにありますが、
女郎のお染が資金ぶりが上手く行かず、適当な男、金蔵を選んで心中を図る。
金蔵を海に落とし、自分も飛び込もうとしたところ、
金が用意出来たと店の者が来てお染は心中を止め店へ戻ってしまう。

死んだと思われた金蔵は生きており、働き先の親方の元へ。
話を聞いた親方はお染に仕返しを考え…というお話。

役は固定ではないですが、橋本さんのお染はもう少ししっかり見たかった。
宮さんの男役は真として良かったです。勿論メインのお染も可愛らしい。
また好きな女優さんが増えてしまった…。

ラストが金蔵がお染になんであの時一緒に死ななかったんだ、と聞いた時、
お染が返した台詞が「海に入ったって海女(尼)になったじゃないか」と、
現代的な締めでおお〜となりました。
落語だと魚篭と比丘尼をかけているようですね。

しかし、しっかりしたお芝居だったんですが、
正直トークショーのぐだぐだぶりが印象に残ってしまって…。
演出の山本さん、宮さん、橋本さん、企画主の川本さんが登壇し始まったのですが、
ほぼ聞き手の河本さんがが花魁と花街、遊女と女郎の違い等を、
2、3回繰り返してたり、いざ演者や演出家に話を振ってもいつの間にか同じ話に…(笑)

スタッフさんも終わりにしてください的な指示を出していたようですが、
川本さん無視で続く続く(笑)
もう客席も壇上もいつまでやるんだろうという空気でつらかったです。

打ち合わせとかしてないのかなぁ(汗)
なんだかすっきりしない終演でした。